2015年「中野トナカイ」チラシより

きのうは「個人事業主」って?フリーランスって?自営業って?あたりからスタートしました。
そういういえば、自由業っていう言葉もありますね。

※ 詳しいことはわたしもよくわからないので、専門のサイトをご覧になってくださいませ。→★

なんでまたそんな話を始めたかと言うと、もともと「中野トナカイ(のちのウラナイトナカイ)は、個人事業主の練習場」って、店長のまつい先生がよく言っていたからです。

まず、だいじなことは「個人事業主の場合は、給与という概念自体がない」でありましょう。

そもそも「給料日」はありません。

「月額決まった金額をもらうのがあたりまえ」と信じてる人には、この段階ですでになかなか理解してもらえません。
とても不安定です。

もちろん、いまは雇用も社会も不安定なので、ギリギリの給与でハードな責任を背負っている派遣社員やパートアルバイトの人が増えていて、苦しい状況に置かれている人が多いような、とても理不尽な社会情勢もよくよく存じています。

「ボーナス」?あ、なんか言葉だけは聞いたことあります。
「有給休暇」「福利厚生」?何ですか?それ食えるの?

このあたりは、たぶん不利な雇用環境やハードな環境で働く人たちとも、ある程度は共有できる感覚です。

しかし、そもそも会社や組織に雇用されている人たちと、個人事業主との絶対的な違いはやはり「給料日はありません」「決まった金額が手に入るわけではありません」です。

守られている度合いが、保証されている度合いが、土台からぜんぜん違います。

※ 会社経営の人の話はここでは除外します。いつか、みずまち先生に尋ねてみましょう。

そして、個人事業主。ただ黙って座っていてもお客さんは誰も来ません。お仕事の発注もないでしょう。
お客さんが誰もこなければ、お仕事を受注できなければ、もちろん売り上げはゼロです。

もちろんお給料どころか、自分の収入はまったくありません。

しかし、ゼロならまだマシです。
場所代や光熱費や交通費や通信費などの経費は、容赦なくどんどんかかります。
ゼロどころか、マイナスです。

「なんかかわいそうね…」とおもったあなたは、ぜひわたしたちのお客様としてこれからもよろしくお願いします!安定収入があって生活が落ち着いているお客様の生活の潤いや、日々のエンタメの一部として働けるなら、わたしはなにより本望でございます。末長くよろしくお願いいたします。

というわけで、このあたりは、個人事業主の方々なら「たまちゃん、いきなりどうしちゃったの?突然いまさら何言ってるの?確定申告が嫌すぎて壊れちゃったの?」くらいの話です。ええ。そのくらいあたりまえのあたりまえの大前提の話です。

ところが、意外と我々(個人事業主の仲間たち)は、めちゃくちゃ不安定ながらも、結構楽しく、トラブルも理不尽も、いろいろおもしろがりながら人生を生きていたりします。

コロナ前なら、土日はギッチリ働いて、平日の空いてる時間に出かけたり、オフシーズンを選んで旅行に行ったり、自由です。もちろんわたしは零細すぎる事業主なので、常に「死ぬー!死ぬー!」と言いながら、お金はなくて休みもないときの方がほとんどなのですが。

たとえば、ものすごく乱暴に例えますが、お勤めが「農耕」だとすれば、私自身の働き方は「猟師/漁師」のようだと意識しています。無意識の海に、思い切って網をばさーっと投げるバーチャル漁師です。

自分で山に分け入って、罠を仕掛けたり、深夜から海に出て網を仕掛けたりしています。常に猟場や漁場を探しています。風向きを読み、次の展開を予想し、読みが当たって、仕掛けがうまく作動して、たくさん収穫が上がったときの喜びは格別です。ハンター気質の人は、ぜひこういう働き方をしてみると楽しいと思います。

もちろん、ひとえに「占い師」といっても、いろいろな働き方があります。ひとりでなにからなにまでやるのではなく、どこか大きな組織や、会社などに登録して、その傘の下で占い業務だけに専念するような働き方や、占い原稿やコンテンツをどんどん書くような「個人事業主」の占い師さんもたくさんいらっしゃいます。

ひとことで「個人事業主」といってもいろいろあるのです。

きょうは「不安定ですよ」と、いきなり脅かしました。ごめんなさい。でもそれは変えられない事実です。

でも、よく知らないうちに最初から「不安定。怖い」で終わりにしないで欲しいとも思います。またはいきなり準備もなしに、いろんな危険も顧みずにハイスピードで飛び込んで行ったりしないで欲しいとも思います。

あなたに向いている働き方をみつけてほしいのです。

つづきはこちら。あけすけなる「自営業の一例」のお話です。

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