占い好きさんには、不思議好きさんもたくさんいらっしゃることでしょう。
吉方位?パワースポット?よくわからないけど、なんか興味あるかも、そんなお声も聞こえてきそうです。

かくいう私もそういうカテゴリのひとであります。
霊感ないけど、天の声のお告げとかまったく聞いたことないです。
それでも「不思議」にアクセスすることはできるんです。

岬ということばは、不思議な響きをもっている。「サッ」という音は、古代の日本語では異界との境界をあらわす、魔術的な音だった。「サカイ(境)」とか「サカ(坂)」ということばは、みんなこの「サッ」の音を含んでいて、見慣れない不気味な世界との境界がここにありますよ、ということを表示していた。その境界をつうじて、異界との見えない通路が開かれているのが、「サッ」という音のついた場所だった。
『増補改訂版 アースダイバー』p.213

えー?坂なんてどこにでもあるでしょう?と疑うなかれ。

川沿いの高低差のある地形を歩きながら、「サキ」のつく地名と神社を巡り、実際に「不思議な世界」その雰囲気をいっしょに体験してみませんか?

2019年まで、南阿佐ヶ谷にあったウラナイトナカイというお店をご存知ない方も増えていることでしょう。
もともとは、まついなつき店長が中野ブロードウェイ4Fに「中野トナカイ」という占いのお店を開き、その後、南阿佐ヶ谷に移転したのが2015年の秋です。

そのときは、南阿佐ヶ谷のお店から大宮八幡宮まで歩く、というルートのツアーを開催しました。まつい先生による、その時のレポがこちら。

スサノオの土地(まついなつき)2015年9月24日
https://note.com/matsunatsu/n/n1b3ea67baaac

古代の東京(に当たる土地)で、とりわけ重要な岬は、現在は東京タワーの立っている芝の岬であり、もうひとつは上野の岬(いま西郷さんの銅像が立っている上野のお山)だと言われています。

岬ということばにも、この「サッ」という魔術音が含まれている。岬は異界に向かって身をのりだしていく場所、そうしてのりだした全身で異界から吹き寄せる風を受ける場所を、あらわしている。境界に立って、向こうに広がる世界に通路を開いていく場所、それが岬だ。『増補改訂版 アースダイバー』p.213

わたしたちの身近にも「元・岬だった場所」はたくさんあります。例えばこちら。

これは、2019年のウォークツアーの様子です。現在では、急な坂を登った先にある住宅街の中にひっそり佇む神社ですが、昔はおそらく岬だったであろう場所である「尾崎熊野神社」なのです。

善福寺川のほとりに自転車を走らせていると、何千年もの間このあたりはたいして水路が変わっていないのではと思わせる場所を、いくつも見つけることができる。いちばん印象的なのは杉並区の成田西のあたりで、そこで川は大きくカーブを描いて湾曲していくのだが、そこは昔から「オザキ」と呼ばれるあたりで、たしかにいまでも「ミサキ=岬」のかっこうをとどめている。その岬の突端に近いあたりに古い神社(熊野神社)がある。そしていうまでもなく、そこは縄文の古い遺跡の跡なのだ。『増補改訂版 アースダイバー』p.213

 

はい。まさに今回のルートの中で訪れるポイントの一つが、尾崎橋であり、この尾崎熊野神社です。地図をみてみましょう。


※ 東京都遺跡地図情報インターネットサービス

青いラインが善福寺川。今回訪れる神社は、急な坂の上の高台に位置しています。舌状に蛇行している川の地形は、太古の昔には「岬」状であったと言われているのです。

そんなふうにいろいろ調べていくと「パワー」とか「不思議」は、ぜんぜん知らないどこかからいきなり降ってくるようなものではなく、もしかするとあちこちにその由来や歴史が散りばめられているんじゃないかな?そんなふうに思えるようになってきます。

2022年5月1日(日)
ブラたまきウォーキングツアー

荒天中止/小雨決行(天気予報もどうやら曇り、でなんとかなりそう!)

天候による中止や延期の場合は、当日朝7時に決定
最新のお知らせは天海玉紀Twitterからご確認ください。

5月1日(日)午前11時
大宮遺跡スタート
(杉並区の大宮八幡宮に隣接・ルートマップご参照ください)

当日のルートご案内や「より楽しむためのガイド」はこちらからどうぞ!
※ リアル参加の方はもちろん、ご遠方の方にも読み物としてお楽しみいただけるように作成しました。

5/1 ブラたまきウォーキングマップ
https://solo-uranai.stores.jp/items/626a1b13e3bbd12ee2cb208c

5/1 ブラたまき/より楽しむための資料

https://solo-uranai.stores.jp/items/626a1d697d116126eb95c10c

リアル参加ご予定の方はもちろん、ご都合があわない方や、ご遠方の方々にもお楽しみいただけるようにまとめてみました。よろしければぜひ、こちらも併せてご覧くださいませ。

ゆみこ先生、早速のご感想ありがとうございます♪

さらに!より深く知りたい方はこちらがおすすめです。

2019年の増補改訂版では、いわゆる「下町」と言われる皇居より東側、沖積層と呼ばれる地域についての考察が深められ、大田区や多摩川流域の「海人」についての記述も大幅に増えています。

といっても、初めての方にもキャッチーで軽く読みやすいのは2005年の初版です。(なにせ週刊誌の連載だったので!)

なーんって、難しいことは抜きにして「ひさしぶりに会って話そうよ」というご来場も大歓迎です。なにせアウトドアですから、感染対策としてもバッチリでしょう。

当日ふらっと来られるように、申し込み手続きなし&出欠とりませんので、定刻に集まった仲間でぶらぶらと歩きます。
ウラナイ8からも、何名か参加してくれる予定です。どうぞおたのしみに♪

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