去年のスペイン巡礼では7週間かけてゆっくりと歩きました。一人旅で心細かったので、ゆとりあるプランで700キロを歩きました。

最後の100キロ余りを残すことで永遠の巡礼者として生きることも考えたのですが、やはり中途半端。タロットカードや年筮でさんざん指摘され、とにかく巡礼を完結することにしました。

 

杏子さん主催の易の読み会で二度目の巡礼の成り行きを占ってもらいました。

なんと水山蹇が二つも出たのです。甘夏さんは水山蹇の五爻、杏子さんは二爻。

こんなのおかしい、700キロを歩き切った私が残り100キロ余りで足がだめになるなんてないと思ったのです。夫も着いて来るという事実を伏せていたため答えがあやふやになったと反省したのですが、現実は易の通りになりました。

https://bob0524.hatenablog.com/entry/2024/06/13/213516

足って本当に萎えるんだ。気力はあっても足が動かない。自分の体はコントロールできると思い上がっていた私には強烈な体験でした。

甘夏さんのアドバイスは「理想より現実、無理をしない、入念な準備、助けがあったら受ける」。

思えば前回の7週間の巡礼は初めてだったこともあり、予備日も設けながら無理のない距離で歩いていました。体が巡礼に慣れて1日20キロ以上の歩けるようになったのですが、それを自分の実力と勘違いしたのが間違いの元でした。体は刻々と変化し、トレーニングで強化できますが、さぼるとたちまち元の木阿弥に。無理せずバルに立ち寄ってタクシーを呼んでもらったのは、水山蹇が二つも出たという記憶があったからです。

プラムさんが出してくれたのは坎為水の初爻。「トラブルを楽しむ」というアドバイスでした。なんの問題もなく歩き通す巡礼もいいですが、人の助けを借りるというレッスンができた巡礼でした。バルの女性、白タクの運転手の男性の対応も心温まるもので、こういう体験も悪くないと思いました。

私が出したのは天山遯の上爻。ゆとりある引退。自分の体を頼りにするだけでなく、人の助けも借りて、悠々自適の老後へ。徐々に体が衰えてサポートを受ける状況を素直にありがたく受け入れること。そんなことを学ぶ巡礼となりました。

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