「貧しい家の子でも、金持ちの子と友達になれば、将来は稼げる大人になれる」という「ネイチャー」に掲載された記事を読みました。

対象は25~44歳のアメリカ人7200万人で、フェイスブック上の交友関係を分析。貧困層と富裕層のつながりが強い地域で育つと、貧しい家に生まれた子供でも稼げる大人になっていることが判明したそうです。

日本だと地方の公立高校を連想しました。私立の学校が少ないところでは、優秀な学生は実家がお金持ちでも公立高校に進むのです。小学校や中学校の受験が多い東京だと階層が固定しがちでしょう。

研究によると「階級を越えた友情」は学校の質、家族構造、労働市場の状況、コミュニティの人種構成よりも影響が大きいそうです。

 

先月のデイリーメッセージで紹介した『百戦百勝』の豆二と冬子の結婚。

米問屋で丁稚奉公をしていた豆二が令嬢の冬子と結婚できたのは、徴兵されて冬子の兄と同じ隊になったのがきっかけ。戦時中ではない大正時代の軍隊はのんびりしたところもあり、働き者で知恵も回る豆二は富裕層の子弟とも仲良くなれたのです。

 

ほとんどの運は人からもたらされます。誕生後、最初の人間関係である親ガチャではずれても、逆転のチャンスはあります。子どもの時は無理でも、大人になってからは、運がよくなる人間関係を選べます。

「運のいい人しか付き合わない」というのは、ものすごく打算的に響きますが、運の悪い人と付き合っていると悪影響を受けてしまうのです。人間は誰しも運気の波があり、どんなに幸運な人も低迷する時期がありますが、ここでいう「運の悪い人」とは、自ら運が悪くなる行動をしている人です。得することばかり求めて自分からはちっとも与えなかったり、自分を高めるために人を貶めて悪口を拡散するとか。

ウラナイ8の結成時、メンバーの選定と勧誘は玉紀さんに一任しましたが、「運が悪くなるようなことをする人には来ないでほしい」と切に願いました。

 

運の悪い人と付き合うぐらいなら、私は孤独を選びます。

ネットを通じて人とつながれる時代。数年前まではカウチサーフィンという外国人旅行者と交流するSNSを活用していました。「ホストしてほしい」というリクエストが来ると過去のホストからの評価をさかのぼって読み、運のいい旅人かどうかをチェック。そして、ホストされてばかりで自分は一切ホストしない「フリーライダー」は断っていました。「見ず知らずの外国人を自宅に泊めるなんて」とよく驚かれましたが、この方法で貴重な友人を得ました。

エアビーアンドビーに押されてすっかり下火になってしまったカウチサーフィンですが、2014年頃には興味のある国の人とつながる格好のツールでした。評価経済社会とはこういうことなんだと実感しました。

https://bob0524.hatenablog.com/entry/20140807/1407376952

 

運気は固定したものでなく、常に変化しています。運の悪い人だからと距離を置いた人でも、久しぶりに会って行動が改まっているなら、再び交流を始めるのもいいでしょう。

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