東洋占術で年の干支や九星が改まるのは立春からです。

しかし世間では1月1日から新年。「今年もよろしく」とあいさつし、ねずみ年のイラストが描かれた年賀状を交換します。

女性誌の占い特集は新年売りの号に組まれることが多いのですが、「正確には2月4日からの運気です」なんて書くと編集者にいやがられます。その頃には次の号が発売されているのですから。

ライターとしてよく組んでいる有名占い師は、「占いは先を読むものだし、世間の『気』が新年モードになっているのだから、お正月から立春の影響も出ている」と帳尻を合わしています。

それはともかく、お正月前に大掃除を終わらせることができなかった者にとっては、立春は仕切り直しのチャンスです。年末に手の届かなかった部分を掃除するのもいいし、家の中心から見て東北のスペースを重点的にきれいにしましょう。

東洋占術では方位と季節、時間が結び付きます。東北は十二支で丑寅、九星気学では艮宮(ごんきゅう)であり八白土星が司ります。家相では鬼門として恐れられる方位ですが、これは冬から春へ、夜から朝へと大きな変化が起こるから。誰でも昨日と同じような日が続くことを期待し、変化にはまず恐怖を感じてしまうものです。その変化は幸運をもたらすかもしれないのに。

東北が乱れていたら、変化の結果はハードランディングになりそう。豆まきや恵方巻の準備の前に東北を整えましょう。東北に浴室、洗面所、キッチン、ベランダがあるなら、排水口のゴミを取り除いて水の流れをスムーズに。これまでの乱れた運気がなめらかに回転するようになります。

 

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