有名占い師、今注目の占い師の皆さんの生の声を聞きに行く「占いインタビュー」
占いの世界で様々な形で活躍している方々に、「どうして占いの道に?」「どうしてそういう仕事の形態に?」などの色々な質問をしていきます。
今回のインタビューは、ウラナイ8とのコラボ企画「占いクラスタおとなの自由研究会」の主催者、星見当番(ほしみとうばん)先生です。
西洋占星術歴はなんと30年。ブログやTwitterなどで多くの占いクラスタの人と交流してきた星見当番先生は、実に幅広い知識をお持ちです。
西洋占星術を様々な形で多くの人に楽しめるように工夫されていらっしゃいます。
どういう風に占いの世界に入ってどんな勉強をしてきたかなど、星見当番先生の膨大な知識の謎に迫ります。
ご本人も「おとなの自由研究会」で発表する甘夏先生と2人でお話を伺いました。全三回です。(夏瀬杏子)
VOL.1はこちらからどうぞ→★
今週の土曜日11月30日は「占いクラスタおとなの自由研究会」とうとう本番!発表会です。こちらは観覧者を募集しておりますのでご希望の方はぜひこちらからどうぞ。満席になりました!ありがとうございます
幅広い知識の秘訣を伺いました
最初に就職したところは都心で職場の隣に大きな書店があって、昼休みに行くし仕事が終わったら行くしで、一週間に10日ぐらいその本屋に行くような生活でしたが、そこには 田舎の小さな本屋にはないような占いの本がいっぱい置いてあったんです。
私が就職したころ急激に本格的な西洋占星術の本が増えたんです。
まずはこれらを読むかってことで、立ち読みしてこれは買わなくていい本、こっちは買う本 と分けて、まあ学校に行かないまでも、まずはこれだけ読むべき本があるなと。
25~26才のころになるとスターゲイザーが出たんです。自分のパソコンも買いました。
それでもしばらくはリアルの友人関係の方に重きをおいていましたが、そこの友人関係が崩れてネット上にしか居場所がなくなって、そこで初めてネット上には色々な占星術関係の人がいて、そこで生徒を募集しますとか出てるのを知ったんですよ。
28才のころでした。
ずっと都会と縁がなかったし、田舎に住んでいるとそういう情報って本当に入ってこないんですよ。
タウンページで探すみたいな(笑)
それもすごいおじいさんとおばあさんみたいな先生しかいない。
そうするとだいぶ敷居が下がりました。やっぱり二十歳以上年が違う先生と言うと、ちょっと身構えますね。
始めたのが2009年でしたが、中野トナカイをTwitterで知りました。
まついなつき先生じゃないか、本で見た人の名前だ!となりました。
初めて行った講座は・・・誰かの単発講座だったような (注:あとで天海玉紀先生の十大主星講座だったと伺いました)
それこそシリーズ物の講座は結局一度も行けませんでした。
シリーズ物の講座を受けるということは「プロになるんですよね」っていうことだと思っていたから、そこに至るまで15年ぐらい野良をやってきた身が入り込んでいいのかなっていうのがあって、単発講座の方が行きやすかったんですよ。
松村先生の本の中でも軽い本ですが、今でもホロスコープの書き方が書いてあります。
手に入れやすい本の中で、今でもホロスコープの描き方と天文暦が揃って載っている本というのはあれしかないと思います。
太陽と月の組み合わせ144パターンが乗ってるんです。
改訂版のほうはハウスの説明が乗っているので、そちらもすごくいいです。
あとは半年ごとに出る雑誌の占い特集を必ず買っていました。
オタクみたいな読みかたなんですけど、記事を読んでこの先生はこのサインの描写が細かいからここに星を持ってるんじゃないかとか、そういう逆引きみたいなことをしていました
あーすごく分かる。逆引きはやりますよね。
当番さんって、身近なものを12サインに当てはめて平坦な言葉に置き換えて、みんなが使えるようにしているじゃないですか。
すごく言葉を選ぶのがお上手ですよね。
それはどこで学んだのですか?
そう占いとは全く関係なくて、ちょうどその頃うちの父が職場で新人を採用して研修を受けさせてそれで各部署に配置するまでの世話係をやっていたんです。
理系のコンピューターの専門の学生さんに「お前がいくらコンピューター用語で話しても、相手はコンピューター用語が分からない。そういう時にわかるように話すにはどうしたらいいか考えろ」っていうのをずっと教える仕事をしていていて、それをよく聞かされていたんです。
ちょうど高校生だったし、大学に入ってゆくゆくは就活をしてくんだろうということを考えた時に、いかに相手が分からない言葉を、その人が分かる言葉に変換するかということが大事なことだと。
あと、大学の時のバイトは、近所の補習専門の学習塾での講師でした。
本当に教科書の言葉が通じない、文法の用語が通じない小中学生がいっぱいいて、たとえば「主語」というのをどうやって理解させたらいいんだと。
なのでそれを本人が知っている、理解できる言葉に言い替えるというのを3年ぐらいやっていました。
そう、子供にやるとめちゃくちゃ効きます。
逆に子供の方に向かって、「それを私に言って」という方法でやってたんです。
君がどこまでものが分かってるか、先生に説明してって。
受験というのはただ問題を解けばいいっていうんじゃなくて、自分はここまでわかっていて、こんなに頭がいいというアピールをして、「学校に入れて」っていうのを言わなきゃいけない。
答案用紙で先生をぶん殴らなければいけないわけですよ。
行きたい学校の先生が分かる言葉で書かなければ通じないのだから、ここで諦めて伝える気持ちをなくしてしまったら志望校に合格できないでしょうって説明する。
これを3年やっていました。
なるほど、それが当番さんの豊富なボキャブラリーの元なんですね。
それにしてもこの歳でキャリアが30年ってすごいですよね。
いつからカウントしていいのかわかりませんが。
プロの鑑定家とかライターではない、占いが好きな人の道ってないのかなって。
まだ見つかってないです。
それこそホロスコープの下半分が見えないってことが分かってないっていう人が結構いるんですよ。でも私の感覚からすると毎回同じことをやってるんです。
縦に切ってるか、横に切ってるかだけの違いで、同じスイカだよねって感じです。
せっかくなら色んな方向から切ってみればいいのに、なんで1つの切り口だけでずっとやっているんだろうな、って思うんです。
最初に掲示板で「星見当番」って名乗ったときは、給食当番とか掃除当番みたいに、最初は私がやるから次はあなたがやるのよって感じでした。
そのための知識やノウハウはここに置いときますよ、ってスタンス。今回の自由研究も、自分の持ってるもの、自分のできるものを人に渡して、次はその人なりにやっていってもらいたいです。
この「次の人に渡して」っていうのは、私が2回目に講座をやった、星読みたりあさん→★主催の「たりゼミ」で学びました。そこで「講師としてはこれとこれとこれが必要」というのを教わって、ここで覚えたら次からは独り立ちして講師やっていってねっていう趣旨だったんです。
だから今度は私がそれをやる番だなっていうのはずっと思っています。
15分ではまとめきれないということを実感してもらいたくて。
学校を卒業してしまうとこれをやる機会というのは、どこかの企業の企画営業とかにいないとなかなかないんでしょうね。
プレゼンの練習では沢山やるんですよ。
私の仕事は経理なのですが、経理部門ってだいたい独立していなくて「総務経理人事」みたいに一緒になってるようなところが多いんですね。
そうするといろんなところで裏方に駆り出されて、プレゼンや研修の発表などを聞く機会が結構多いんです。
それでプレゼンの上手い下手を長年見てきたんです。
それで興味が出て、「じゃあうまいプレゼンってどういう風にやるんだ」って、自分がやるわけでもないのに「上手いプレゼンのやり方」の本とか買ってみたり(笑)
次回(三回目)は来週の木曜日アップの予定です。
お楽しみに。
VOL.3はこちら
VOL.1はこちら