みずまちです。
今日は一般の方向けではなく、占い師になりたい、またはなりたてのみなさんにお送りします。
占いの鑑定に必要なスキルとは? と聞かれたときに、何が思いつくでしょうか?
まずは知識、と考える人が多いでしょう。
占い師になるためにはまず勉強をしなければ。
なので、何年もひたすら勉強している人は多いのですが、実際に勉強をたくさんしてきた人が上手に鑑定できるかというと、そうでもないことが往々にしてあります。
講座を始めた最初の頃くらいでしょうか。
私も占いは勉強さえすればだれでもできるのでは? と思っていました。
しかし、諸先輩方に「向いてない人はいるよ」と言われて、向いてないとはどんな人? と不思議だったんですよね。
しかしそこから10年以上経過して思うのは、必要なスキルを学べないまま鑑定の現場に出てしまってアワアワしてる人は多いかもな…ということです。
それは何かというと、「相談者さんとのコミュニケーションスキル」です。
鑑定の手順としては、おおまかにはこんな感じ。
1.お客様がいらして
2.メニューと料金を提示し
3.占術を決めて
4.ご相談内容をうかがって
5.占って
6.結果を伝える
お客様が、自分の相談内容がどのメニューにマッチするのかわからない、ということはよくあることなので(というか、それが普通だよね)、先に4の相談内容をざっくりうかがってからメニューの選定になる場合もあります。
なので、2〜4あたりのやりとりがうまくいかない人が時々いるわけです。
通常の講座では、5をメインにやり、読み会では6も学べるかもという感じですが、鑑定に入る前のやりとりは経験で学ぶしかないですよね。
自分が扱っている占術ではどんな質問に答えられるのか、何がわかるのかということを普通の人に分かる言葉で説明できるといいですよね。
例えば、他人の気持ちは西洋占星術や算命学などの命術ではわからない。
そういうことをささっと伝えられるかどうかです。
また、5から6の間が異様に空いてしまう人も見たことがあります。
もうそれこそ10年近く前ですが、講座に来てくださった方と道を歩いていたらイベントで「買い物してくださった方に10分で手相を見ます」というのをやっていたのです。
その方が「手相も勉強しているので、買い物して見てもらいたい」とおっしゃるので、私も横で聞いていました。
このときは無料イベントですし、手相は具体的な相談がなくても見ていただける占術なので、彼女はだまって手を差し出しました。
占い師「えっと、35歳の時に人生が変わるような大きい変化がありますよ!」
生徒さん「もう40なんですけど…」
占い師「え、あ、お若く見えますね…」
占い師「………」
そして、手のひらを見つめたまましーん…としてしまったのです。
凍る時間……笑
3分くらい黙ってたでしょうか。かなり長かった。
どうやら勉強中の方が練習のためにやっていたイベントだったようなのですが、わからないとか言葉にうまくできないときに黙っているのは一番ダメです。
間違ったことを言いたくないときは、違う言葉でつないでいかないと。
なかなかアドリブ力を問われます。
なので勉強がまだイマイチでも、接客業や営業職をしていたような方がスタートダッシュが早いです。
伝える能力や対応力が最初から高い人、訓練してきている人ですね。
ウラナイトナカイの時に占いを学んでいるお笑い芸人さんにイベントに来ていただいたことがありましたが、彼らも上手だった。
知識はまだまだということはプロから見ればすぐわかるのですが、お客さんの呼吸をつかむのがうまいし、変な間を作らないので、お客さんの満足度が高くなるのです。
ではそういう能力が弱い人は占い師に向いてないでしょうか。
もちろんそんなことはありません。
まずは、訓練ですね。
脳内で考えていても上達しないので、イベントに出たり友人知人に練習台になってもらったりして回数を重ねましょう。
それから自分のスタイルを作ること。
鑑定も、きめ細やかなやりとりを重ねていく人もいれば、お告げ形式で鑑定結果だけを一方的に伝える人もいます。
やり取りが苦手な人は、お告げ系スタイルにするといいのではと思います。
伝え方も、気持ちに寄り添う系なのか、必要なことだけ簡潔に伝えるのか、盛り上げて楽しんでもらうのか、情報たくさんなのか…、いろいろあります。
それでもなんか無理! コミュ障だから占い勉強してるんだよ! という人は、いっそ鑑定は少なめにして活動を講座メインにしたり、研究や執筆メインにするという手もあります。
私自身ももともとはコミュ力低めで、やりとりは苦手です。
それでもなんとか続けているのは、学生時代にプレゼンの授業で鍛えられたことと、会社員時代からデザイナーオンリーではなく営業職を兼ねていて、いろいろな失敗しながら年数を重ねてきていることが大きいです。
あとは鑑定やめちゃうと、普通に生活に困るからですね……追い詰められれば人間やるしかないw
年数を重ねるのなんか待ってられない方にはやはり、自分のスタイルを早く確立するのが良いと思います。
今は乙女ステリウムな季節なので、自分の中の鑑定マニュアルを作るのもいいかもしれません。
手順を決めて繰り返して覚える、ということですね。
プロになりたいという方はぜひ占術の勉強だけでなく、こういったことも意識してみてくださいね。
いよいよ明日、お披露目イベントです。残席わずか!
お目にかかれるのを楽しみにしています。