黄金週間ですね。4月スタートの日本ではちょうど新年度の疲れを感じ始める頃、気分転換に羽を伸ばす黄金週間ではありますが、今年も遠く遠くへ羽を伸ばし羽ばたくことは叶いませんでした。(残念)
幸せってついつい自分と離れたところどこかはるか遠くにあるものと思いがちですが、意外と身近なところにまたは既に手にしていたりするものなのですよね。

心と体の健幸をサポートする金曜日のデイリーメッセージ《健幸養生便》、白鳥ともみがお届けします。

蓬(よもぎ)

古代中国では、5月は雨季にあたり、病気や災厄が発現しやすく香り高い菖蒲や蓬が邪気を祓うとされ、蓬で作った人形(ひとがた)を軒に飾ったり、菖蒲酒を飲んだり、菖蒲湯に浸かって邪気祓いをしていました。

中世のヨーロッパでも蓬に霊力が宿るとし呪術に用いられ、聖ヨハネの祭日には蓬を戸口で焚いてその煙で魔除けをしていたとか。

お灸に使うもぐさはよもぎから作られています。よもぎの葉の裏側を覆う綿毛を集めたものでよもぎを乾燥させた後、葉や茎を取り去って精製を繰り返すともこもこした綿毛が残りもぐさとなります。鍼灸学校時代実際に手作りしましたが良質なもぐさとはいかずでした。
もぐさを小さくひねって行う施灸時はきめ細かく柔らかいもぐさを使うとほんわか優しい温かさでありながら芯まで通る感覚を得ることが出来ます。
あえて粗雑なもぐさを使って施灸するものもありと使い分けられています。

よもぎには体を温める作用や止血作用があり、生薬にも使われています。

最近ではアロマ灸なども見かけますが、よもぎ本来の香り成分であるチネオールにはリラックス効果があり炎症や痛みを和らげる作用があるのでお灸はちょっと煙いというマイナス面もありますが香りも楽しんでほしいです。

食用とするのは若い芽で、それが採れる美味しい時期は3月から5月頃までの春です。
よもぎ餅など、美味しく食べて邪気払い?もいいかもですね。

今年の春はご自分で思っている以上にストレスや疲労の積み重ねが負担となって体に現れている印象です。
黄金週間、ご自分の体がコロコロ喜ぶことをしてお過ごしくださいね。

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