連載10周年感謝企画で進撃の巨人を読んでみた

進撃の巨人、という漫画があるのですが、実は今日まで「連載10周年感謝企画 全巻99%OFF 最終回まで一緒に読もうキャンペーン」というのをやっていました。

最新刊である29巻だけ108円であとは無料という太っ腹さです。

私自身がわりと最近気づいて読んだので、今日、最終日になってのブログになってしまいました。
すみません…
まあでもせっかく読んだので、ブログを書きたいと思います。

どんなお話かといいますと…

巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は
高さ50メートルの巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた・・・。

まだ見ぬ壁外の世界を夢見る10歳の少年、エレン・イェーガー。
エレンは、仮初めの平和に満足し外の世界へ出ることを諦めた人々に違和感を覚える。
彼らを「家畜」と呼ぶエレン。エレンを「異物」と感じる人々。

だが、壁をも越える超大型巨人の出現により、エレンの「夢」も人々の「平和」も
突如として崩れ去ってしまう・・・。

公式サイトより

2015年には実写映画化もされていますので、ご存じの方も多いと思います。
アニメ化も3期までいってるみたいですね。

人気作品ということはもちろん私も知っていましたが、「人が喰われる」作品で、グロいのが苦手なので読まずにきたんですよね。
ただアニメは時々うっかり見てしまい、見てしまうと引き込まれる世界観というのでしょうか。
でも飛び飛びに見てるとわけがわからないので、wikipediaを片手にじーっと見てしまう…みたいなことを繰り返してました。

今回も「む、無料なら見てもいいかも…怖いけど…(>д< ;)」(←ビビリ)みたいになりつつ全巻読破しました。
ネタバレはあります。が、後半に出てくる一番キモの部分はページを分けようと思います。

 

アニメを少しだけ見ていた段階で感じていたのは、「選択肢を奪われた柔軟宮」といった感じです。
人食い巨人がいるから、何重にもなっている壁の中に住んでいて、外に出られない、逃げ場がない感じ…
柔軟宮ハードアスペクトは、どれを選んでいいかわからず迷う→結果、どれも選べないで詰む というような図式ができるときがあります。

そしてどうあがいても食べられてしまうという理不尽さは、水サインのイメージ。特に魚ですね。
血みどろの暴力性は火のサインのイメージです。
そこに土サインが加わると「正義のための暴力性」となります。

最初はこんな感じのイメージを持って読み始めました。

諫山創さんのチャートは柔軟宮グランドクロス

作者の諫山創さんのチャートはこちらです。

きちんとアスペクトは取れていませんが、柔軟宮4サイン全部に天体があります。
(月は遅い時間、22時半以降に生まれていると、蟹に入ります)

柔軟宮は、

双子:ミステリ
乙女:ホラー
射手:SF
魚:ファンタジー

と思っているのですが、この物語の設定はSF+ホラー+ファンタジーといったところでしょうか。
読んでみると、ギリギリの生命線で「選べ!」とキャラクターが詰め寄られているシーンが多く、息をつかせない展開が多いです。
「何も捨てることができない人は、何も変えることはできないだろう」というセリフがありますが、命の選択を迫られるシーンがかなり多いです。

選択することに常に迫られているのが、柔軟宮ハードアスペクトのつらみでしょうか。

主人公エレンは乙女太陽と射手土星のスクエア

壁に囲まれている感じがもう柔軟宮と思うのですが、主人公エレンは安心な壁の中ではなく、「この世に生まれたからには、外の世界に行きたい」と言います。
これは射手ですね。

天体で言うと壁は土星です。
それを超えていくには、乙女で個人の能力を鍛え、調査兵団に入って壁の外へ行く。
軍隊は獅子、調査は水星なのでしょう。
「心臓を捧げよ」という軍隊規律も獅子っぽいです。

壁に囲まれた物語をもしも活動宮が描くのであれば、壁の中での政権争いが主になるでしょう。
同じく固定宮が描くのであれば、領土拡大とか他国との領地争いみたいなことが主になりそうです。
とにかく目的はないんだけど、外に出たいというのは、柔軟宮、それも双子ー射手のお話だと思います。

柔軟宮のアスペクトの中でも目立つのが、乙女太陽と射手土星のスクエアです。
外に出たいというエレンと、付き従うミカサの組み合わせにも見えますが、多く出てくるのは父親との関係性です。
エレンと父親、エレンの父親と、さらにその父親。
ヒストリアと父親もそうですね。
父親から強制的に敷かれたレールが子どもたちの運命を変えていきます。

各キャラクターはどの天体、どのサイン?

射手天王星もなかなか作品にきいていて、例えばリヴァイ兵士長の潔癖さは、乙女太陽ということもあるのですが、それよりも双子の月ー射手天王星のオポジションかなという気がします。
オポジションは他者に投げかけますが、自分でも掃除するけど部下にもやらせますよね。
オーバーキルな殺傷能力も天王星風味が強いです。

アスペクトはしっかり取れていませんが、ミカサの類まれな殺傷能力も乙女太陽ー射手天王星のスクエアという感じがします。
天王星は「切る」。「肉を削ぎ落とすことが得意です」と顔色も変えず言ってしまうミカサは、この組み合わせのイメージにぴったりです。
そして乙女は恋愛相手に非常に盲目的で、有能なのにぶっ壊れることがあります。
それも含めて、乙女っぽいなと思います。

アルミンは男の子だけど、天秤金星ですね。
頭脳と判断を委ねられる風の活動宮といった感じです。
基本は平和主義なのか、「話し合ってみたい」というシーンも何度か出てきます。

ヒストリアは魚木星キャラ。
出生に恵まれていないけど、やがては恵まれない子達へ施しをします。

キャラクターはこんな感じで柔軟宮強めなのですが、ストーリーは後半になるにつれ少し雰囲気が変わってきます。

次ページはネタバレありです!

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事