先週の土曜日のデイリーメッセージに引き続き、結婚について。

ウラナイ8ブッククラブでも紹介した『アメリカはいつも夢見ている』に結婚相手の選択のヒントが書かれていました。

どちらも行ったことがない場所を1週間ほど旅行する。

旅行の後でもお互いのことが好きだったら、きっと長続きする。

著者の渡辺由佳里さんはアメリカ人のデイヴィットと国際結婚していますが、結婚の決め手は、奈良旅行だったそうです。

あるとき方向音痴の私が反対方向の電車に乗せてしまい、何時間も無駄にすることになったが、それでも彼はムッとした顔もせず、「日本人のくせに列車の行先も読めないの?」と責めることもなく、ホームにそのまま寝転がって昼寝を始めた。それを見て「この人ならやっているのかも」と思ったものである。

アガサ・クリスティ―の二度目の結婚を思い出しました。

中東に滞在中、14歳年下の考古学者、マックス・マローワンと知り合い、砂漠に遠出します。青々と輝く湖を楽しんだ二人ですが、帰路、車が砂の中に沈んで動かなくなります。マックスと運転手は鉄板やシャベルで車を引っ張り出そうとしますが、何時間たっても解決しません。
とても暑い日だったので、クリスティーは車の陰に横になると、眠ってしまいました。

マックスは、このとき、結婚を決意したそうです。

全然騒ぎたてない! 文句もいわないし、ぼくのせいだとか、こんなとこに止まってどうするんだとかもいわない。まるでこれから先へ行っても行かなくても一向にかまわないみたいな様子だった。そのとき、ぼくはあなたをすばらしい人だと思うようになった。

 

人生の一発逆転を狙ってエリート男性との結婚を狙うのはリスクが高い。男性側にも大きなプレッシャーです。むしろ、夫が成功してもしなくてもどうでもいいという鷹揚な態度こそ、エリート男性のハートを射止めるのではないでしょうか。

3人のメジャーリーガーを輩出したディマジオ一家の嫁の一人はまったく野球に興味がなく、ワールドシリーズ進出を逃した夫に「よかった! これでバカンスに行ける」と言い放ちました。夫は「君は何にもわかっていないね」と言いつつ、内心ほっとしたのではないでしょうか。夫の試合結果に一喜一憂する妻はありがたい反面、プレッシャーもかなりのものです。

 

私の夫は投資に興味がなく、私がいくら損して儲けているのかを聞くこともありません。夫婦二人とも投資に血眼になっていたら、今のむずかしい相場で家のムードはどんよりしていたでしょう。夫婦は趣味や興味が別方向の背中合わせのほうがリスクが分散されて、平和にやていけるのです。

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