『運は遺伝する』を読んで、親から受け継いだ遺伝のせいで、こんな人生でも仕方がないとあきらめることができました。

「遺伝について、言ってもいいこと」

https://bob0524.hatenablog.com/entry/2025/09/02/152534

その一方で、この時代の日本に生まれたおかげで、自分の遺伝的適性を最大限に活かすことができたような気がします。一昔前だったら、自分で生き方を選択できない女性が大半だったから。

 

『運は遺伝する』にはこんな話が紹介されています。

ニューヨークのサウスブロンクスに住む黒人高校生ラリー。

バスケットボールのチームに入りたっかったけれど、成績不振で入部不可。ずるずると流されて高校も中退。治安の悪い地区なので同級生の友人のうち3人は麻薬がらみの殺人事件に巻き込まれて死にました。いくら努力しても報われる可能性の低い環境です。

「スラムの若者を環境のいい地に転居させる」という社会実験的なプログラムが始まり、ラリーは幸運なことに対象者に選ばれました。

ニューヨークの黒人コミュニティではラリーのバスケットの才能はありふれたものでした。でも白人しかいない田舎では、たちまちチームのエースになり、学内のスターに。学業にも集中でき優秀な成績で大学進学も視野に入ってきました。

 

遺伝と環境の相互作用を最大限に活用したケースです。

ラリーのような幸運に恵まれなくても、自分が受け継いだ遺伝のなかから、社会に求められることを見つけ出せば、社会的に成功する確率は上がるでしょう。いわゆる「ニッチ」を探すのです。大半の人が農業に従事していた時代ではニッチなんてありませんが、現代社会ではいろいろなところにニッチが生まれています。

「そんなことを言われても、自分には特別な遺伝的適性なんてない」という人が多いでしょうが、子どもの頃を思い出してください。子どもは自分が遺伝的に得意なことやりたがります。身体能力が高い子は駆けっこが好きだし、歌のうまい子はみんなの前で歌いたがります。「これをやると将来のためになるから」なんて考えていません。OSのリナックスを開発したフィンランド系アメリカ人のリーナス・トーバルズ。著書のタイトルは『Just For Fun』です。プログラミングが楽しくてしかたなかったのでしょう。

 

遺伝的適性がわかったら、それが求められる場所に移動すること。橘玲は「置かれた場所で咲くのではなく、咲ける場所に移りなさい」とアドバイスしています。

私の場合は本を読んだり書いたりすることが何より好きでした。日本の地方にいたら、カルチャーセンターのエッセイ教室に通ったり、新聞に投書するのがせいぜいだったでしょう。たまたま東京に転居して、出版社とつながる環境にあったから、フリーランスのライターとして稼げました。今ではライターはすっかり稼げない仕事になっていますから、タイミング的にも最適でした。

もし生まれた時代がずれて今が働き盛りだったら、ライターではなくインバウンドのビジネスを選んでいたかも。日本的なものに興味を持たず、昔から洋物好きでした。父方のルーツは村上海賊。山っ気があり外国人相手の商売も楽しんでできたのではないかと想像しています。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事