2年半ほど続けた新宿の献血ルームでの占いボランティアを卒業することにしました。ちょうど東洋占術の年の切替前、1月が最後となりました。

月に一度の手相とタロット占い。午後1時から5時までの4時間で、毎回12人ぐらい占っていました。占いの勘を磨くのにいい機会だったし、何より楽しかったからずっと続けると思っていたのです。

しかし、昨年の11月「なんで私、わざわざこんなことをやっているんだろう」と思うことがありました。

「凶をかぶる」https://uranai8.jp/unlucky-2/

「投資の先生になりたい」という素っ頓狂な人を占って、相場の指南まで受ける始末。献血に来るぐらいだから悪い人ではないのですが、しばらくは株が暴落するんじゃないかとおびえて過ごしました。

「なんであんな人と巡り合ったのか」と苦々しく思っていたのですが、「もしかしたら、そろそろ卒業しろというサインを伝えに来た人かもしれない」と考えが変わってきました。

日赤のスタッフはみんな感じがいいし、新宿駅東口の新しいビルは快適。月に一度だけなのでいい気分転換になってました。

そもそも、対価をもらわずに占うのは、いいことではありません。東洋占術の講座では、占いとは天の秘密を漏らすことであり、無料占いは占い師にも客にも災いがもたらされると習いました。「献血」という代償を払っているから大目に見てもらえるかと考えたのですが、延々と続けるべきではないのでしょう。そもそも私は占い師デビューのための練習ではなかったし。

あの素っ頓狂な人は、私に引導を渡してくれたのかも。「引導」とは仏教用語で、死者が成仏するように僧がお経を唱えることです。「お遊び気分でボランティア占い師をしてもいいけれど、一通り経験したらずるずると続けるな」と言われたような気がします。

献血のボランティア、始めるためには日赤の本部の説明会に行って登録し、さらに献血会場の責任者と面談します。このご時世ですから、あやしい勧誘をしないかどうか確認されます。

しかし、やめるのは簡単。次の月の希望日のメールを出さなければ、イベントカレンダーに組み込まれません。毎月のカレンダーを見ていると、ボランティアはけっこう出入りがあります。私のように往生際の悪い人間には、わざわざ引導を渡す人が出現するのでしょう。

不運や不快な目に遭ったとき、人生を呪うのではなく「このできごとは私に何を伝えようとしているのか」と視点を切り替えてみましょう。大きく感情が揺れ動くのは、軌道修正すべきだとメッセージを受け取っているからかもしれません。

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