お正月は新しいことを始めるいいきっかけになりますが、私のように長く生きていると、年に一度の機会を待っていられません。やりたいと思ったら、すぐに始める。というわけで昨年の11月から月に一度のボランティアを始めています。

きっかけは、コロナの影響で献血不足が深刻な状況になっているというニュース。献血ができる基準はけっこう厳しいため、献血者は「選ばれし勇者」と呼ばれていますが、まさに私は筋金入りの勇者。血管が太くて針が刺しやすく、あっという間に400mlの献血が終わり、そのまま踊りだせそうなほど元気です。この一年は日赤から「献血できますよ」とメールが来るとただちに献血場所に向かっています。

献血ルームに占い師がいるのに気が付きました。どんな人がやっているんだろう…、そういえば杏子さんもやっていた。というわけで、杏子さんに話を聞き、私も申し込むことにしました。

新宿若松町の血液センターに連絡して説明会へ。ボランティアは献血の呼びかけや案内がメインです。占いの場合、日赤がおそれるのは占いの館の宣伝やあやしげな勧誘につながることでしょうが、あらかじめ献血者ナンバーを伝えておいたので、スムーズに話は進みました。こんなに献血しまくっている人間によこしまな考えがあるはずがない。

 

占い業界では、無料で占うことはタブーです。

ゆみこさんも「鑑定の練習でも対価をもらおう」と書いています。

お客さまとの線引きをするためにお金のやりとりをするというゆみこさん。たしかにそれはあります。

私は占いの講座でこう習いました。

占いは天の秘密をちらっと漏らすようなもの。普通の人が知りえないことを無料で聞こうとしたら、天罰が下る。お金を払うのは、それを避けるため。

玉紀さんのインナーチャイルドカードの会に出ているうちに、私には人一倍「物語欲」があることを痛感しました。自分に出たカードを読むだけでなく、人のカードも読みたくてしかたがない。「こんな読みができる、あんな読みもできる」と口を挟みたくてうずうずします。

だったら占いの館に座ればいいのですが、命術の読みは重くなりがちだし、家でぬくぬくしながら稼ぐのが一番私に合っているのです。それに、カードは私の専門外。伊泉龍一先生のタロット講座に一年間通っただけで、西洋占術のバックグラウンドに欠けます。

それなら献血ルームで占えばいい。無料だけど、お客さんは血液という貴重な対価を払っているから、天も見逃してくれるはず。

そんなわけで、この1月で3回目となる占いボランティア、月1回、午後1時から5時までというゆるいスケジュールです。カードを引くのはお客さん。私は出たカードをひたすら読むだけ。楽しくてしかたありません。

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