みなさま、おはようございます。
土曜担当の翡翠先生はスペイン巡礼へ出発!

そのあいだの土曜の朝を彩るチーム「開運招き猫ーず」が結成されました。
これから7週間にわたって、みなさまといっしょに良運を招き寄せるメッセージをお届けします。

第一週目は、一条八百光(いちじょうやをり)先生が担当します。
八百光(やをり)先生は、京都を拠点に活躍中のベテラン占い師さんです。

京都が発祥の地とされる「地蔵盆」のお話から始まります。関東人には耳慣れない「地蔵盆」とはどんな行事なのでしょうか?京都ネイティブの八百光(やをり)先生のガイドで、いっしょにのぞいてみましょう。

隙間にゆとりをうむには〜京都の地蔵盆

皆さんのお住いの地域で「お地蔵様」をおみかけすることはありますか?
お寺の中にいらっしゃるイメージが多いかな?
昔話だったらかさこじぞう(かさじぞう)でしょうか。

私が在住している京都市内には、大体ひとつの町内に一体はお地蔵様が鎮座されています。(新興住宅地だと難しいですが)町の大きさってどのくらい?と言われると、いま住んでる町ですと200軒以上の規模で、以前住んでいた町だと30軒くらいです。(どちらもほとんどマンションはありません)大小問わずひとつの町にはほぼ必ずいらっしゃるお地蔵様。

なぜ京都市内にはお地蔵様が沢山いらっしゃるのでしょうか?
それは地域に根付く行事「地蔵盆」に関係していると思われます。

数年前のわが町の地蔵盆。祠の中にはお地蔵様

お地蔵様は仏教でいう菩薩様の一尊で(他は省略)、子供の守り神として信仰されているそうです。

「地蔵盆」は、だいたい盂蘭盆会(うらぼんえ)の時期に行われる行事です。年に一度お地蔵様へ感謝の念も込めてお顔を綺麗にお化粧し、祠を掃除し、お供え物を用意し読経の間中はでっかい数珠を子供たちで回す数珠回しが恒例の行事です。

お子様が誕生したら、名前を書いて涎掛けを奉納したりもします。市内に住んでる人ならほぼ知っている地蔵盆。市内に限らず関西圏の方なら「地蔵盆」の名前くらいはご存知なのではないでしょうか。

道端や家の前にゴザを引いたりします。提灯は子供の名前入り

子供たちにとっては、地蔵盆とお地蔵様がどんな関係かなんてどうでもいいのです。地蔵盆となれば遊び呆けても親から怒られる事もなく、大人達からいい子いい子してもらえてジュースにお菓子、あてものに福引と上げ膳据え膳の楽しい1日を過ごせるのです。その分大人は大変です。早朝からテントを建てて、数ヶ月前から諸々の手配と準備をし、子供の提灯を誂え、万全の対策を練ります。

いつしか子供は楽しかった記憶を持って大人になり、自分が楽しかった記憶を共有したくて大人は子供達のために奮闘し、地蔵盆を開催する側へと変化します。そしていつの間にかお地蔵様に感謝の手を合わせる様になるのです(心の中で)。

とはいえ近年は子供の数が少なく、大人が高齢化し地蔵盆が執り行えない町も増えてきつつあります。私の子供時代は2日間びっちり催しがあり、夜は映画(8ミリ)、花火、盆踊りまである盛況っぷりだったので、地蔵盆の開催が減っていくのは寂しい限りです。

お地蔵様はほとんどが祠の中に鎮座されていて、毎月1日と15日には持ち回りで供花と掃除。それぞれのお町内で大切にされています。しっかり彫ってあるお地蔵様もいらっしゃれば、お顔だけなんとなく?なお地蔵様も。

私が住んでいる町内のお地蔵様は、もともと田んぼの畦にいらっしゃったけど、田んぼがなくなり宅地になってしまうのでわが町にと持って帰られたのが由来だそうです。全てが謂れのある立派なお地蔵様ばかりじゃないのです。

みなさまも、京都へ来た折には街なかをそぞろ歩きしてみてください。きっとあちこちのお地蔵様がほほえみかけてくださいますよ。

ちなみに子供の行事なので地蔵盆への参加は難しいとは思いますが、見学はOKやと思います。気になった方は是非取材交渉してみてください。他サイトの調査では市内街中だけで5000体はいらっしゃるそうです。

そっと手を合わせる時間は案外と気持ちの落ち着きやゆとりを産みます。街中に溶け込んでるお地蔵様、見かけたら急ぎたい気持ちを抑えて一旦止まって深呼吸してみましょう。

一条八百光・プロフィール

TAROTとペンデュラムを扱う占い師。松尾大社の屋台で異色のデビュー。魔女に憧れ闇と光を行き交います。
口コミで人気のパワーストーンアクセサリーを使って貴方のために魔法をかけます。着物と和物を愛する京都人。
https://note.com/yawori

「地蔵盆」って、はじめて聞きました。いわゆる有名なお祭りじゃなく、地域に根差した伝統行事なんですね。観光ではなく、長年お住まいの方のエピソードとして、歴史と伝統の街、京都の雰囲気が伝わってきました。

みなさまのお住まいの地域ではいかがですか?もちろん京都は堂々たる歴史と文化の街だけれど、それぞれの地域にもやっぱり歴史や文化が根付いているはずです。

よく「パワースポット巡り」とか言われるけど、わざわざ遠くに出向いて「スペシャルパワーをゲット!」とか望む以前に、まずはふだんから自分の地元でこのようにお地蔵さんや氏神様をお参りするのが順序ですね。

わたしもひといき「隙間にゆとり」意識してみます。


そして!嬉しいお知らせです☆
腕利き占い師が勢揃いする「占うんジャー」のイベントが開催されます。

多彩な色の魔法「マジカル☆パワー祭」

10/28(土) 12-16時
@新宿南口の広い会議室

◇ 出演予定占い師 ◇
一条八百光/京都より遠征
羽純なな子/神戸より遠征
晴海プラム/イベント隊長
湊ゆきの/リアル降臨レア
ノーラ紫苑/不定期降臨レア
アルテミス涼/謎の大型新人

メンバーの投稿&最新情報はこちらから☆

「ソロ活占い師の仕事術」から飛び出した、多彩な個性あふれるステキな占い師さんが勢揃い!

リアル対面鑑定の貴重な機会です。ぜひスケジュールに入れておいてくださいね。

それではまた来週。
次回は、石川県ご出身の晴海プラムさんによる「能登半島〜輪島」の魅力ガイドですって!
どうぞおたのしみにー♪

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