開運招き猫ーずの6週目は紅谷柘榴さん。ご主人が全治8週間の怪我で、30数年共に暮らした夫婦のあり方を再考するという内容でした。

9/30 土曜日のデイリーメッセージ《いまこの時期の運気は私に何を求めているのか?》 - ウラナイ8 (uranai8.jp)

我が家も結婚30数年ですが、柘榴さんのお宅とは異なり子供がいないので、ずっと二人きりで生活しています。だからこそ、なるべく旅は別々にしています。

年配の保守的な女性に7週間も一人でスペインに行くと告げると「よくご主人が許してくれましたね」と言われましたが、どこかに行くために夫の許可がいるなんて窮屈な生活など、絶対に耐えられません。

 

実際にスペイン巡礼に来てみたら、けっこう一緒に歩いているカップルがいました。男性と女性では歩幅もスピードも違うのに、よく合わせられるものです。日本人のご夫婦にもお会いしましたが、奥様がもっぱら洗濯と調理担当。家でさんざん家事をやっているのに、旅に出てまでやりたくないと思う私にはとてもできないことです。

なかにはこんな風に手をつないで歩いているカップルも!

カミーノでは、みんなわりとプライベートな話をするのですが、「それはちょっとどうなの?」とか「私ならこうする」といったお節介なセリフが返ってくることはなく、「へえ、そうなんだ」と受け入れられます。鉄道も自動車もある時代に何百キロも歩こうという奇特な人たちだから、他人の生き方にも寛容になるのでしょう。

カミーノ・フレンドの一人、デンマーク人のクリスティーナ。夫と高校生の娘二人がいるのに、一人で歩いています。デンマークでは高校から寄宿舎という学生も多く、娘に手がかからなくなったから自分の人生を見つめ直すためにカミーノに来たそうです。コロナの3年間の話題になったとき「日本人の私は、コロナ感染の肉体的なダメージより、社会的なダメージのおびえていた」と話すと「もっと詳しく教えて」と興味を示してきました。当初は「病院で働いている」としか言わなかったのですが、そのうち血液のガン専門の医師であると打ち明けてくれました。いくら高度な専門職に就いていても、人生に迷いは生じるのでしょう。

その一方で、母と息子のオーストリア人の二人組にも出会いました。息子が大学を卒業し、職に就くまで期間が少しあるので、カミーノを一緒に歩くことにしたそうです。「彼にガールフレンドがいたら、何て思うだろう」なんて下世話なことを考えてはいけません。

 

柘榴さんはこう書いています。

自分の現状を見直して、精査して、もう一度ここからの「私」の物語を展開していく、そんなことを考えながら、転じていく季節の中で、私も皆さんも、自分のやりたいことを再確認する、それは有限な時間の中で何を選んでいくのかということですね。その有限の中で、目的や、目標を明確に出来たらいいと願っています。 

「私」の物語は、自分だけのオリジナル。人の物語をなぞろうとしてはいけませんし、世間からどう見られるかなんて気にする必要はないのです。

 

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