つい最近X(旧Twitter)で「海外生活が長い人は、将来は日本に帰りたいと思う人が多い」という趣旨のポストが流れてきました。
主は海外に移住した方で、最初は「日本はもうこりごり、こっち(海外)のほうがいい」と言っていた周りの方達がこぞってそう言いだしているのを見て投稿したようです。

 

このポストの主はこの現象を
「人はシャケ化して帰巣本能が発動」
と言っていました。
川で生まれて海に下り、産卵時にまた元の川に戻ってくるシャケのメカニズムに例えるとは、うまいこというわ・・・

 

 

私は若いころからあちこち住まいが変わったのでやはりこういうことについてよく考えるのですが、自分や子供たちを見て思うのは「若くて心がやわらかいうちに過ごした環境」が一番影響を及ぼし、その人のひな型を作るのではないかと思っています。
たぶん小学生~中学生くらいの範囲ですね。

 

私は伊豆の出身ですが、いい思い出ばかりでは正直ないし、将来伊豆に帰りたいとは思わない(わりと近いからかもしれませんが)。
でも、私の心にある原風景はそこなのだと思います。
伊豆と言っても私の住んでいたところは半島の真ん中で海をめったに見ることはなく、田んぼに田植えされた苗がどこまでも続いていたり、その先には山並みが続いていたり。そんな風景が私のひな型です。
今は湘南で海のそばに住んでいますが海のそばに住むのは初めてで、引っ越してすぐ「私は海の民じゃない!」ってわかりました。
夕暮れどきに江の島あたりから富士山を眺めると本当に絶景で、「ここが保養地で人気だったのがわかる・・・」となるのですが、私の心の中の風景とはマッチしないのがわかります。田んぼを見たい(この辺無いんです 砂地だから無理なのかも)

 

夢では15才まで住んでいた家が40年経った今でも手を変え品を変え出ます。
色々住みましたが夢の登場回数はぶっちぎりのNo.1です。
心がやわらかいうちに受けた影響というのはくっきりと、良くも悪くもずっと残っているんですね。

 

って話をいつか書いたことがあるな・・・?と思ったら自分のブログで10年前に同じ話を書いていました。進歩がない。
そのブログを読んだらこのCMのことを書いていました。

剛力彩芽さん、可愛いですね~(彼女は全中殺です)

 

都会の空でも ふるさとだろ
すべてを懐かしく いつか思うだろう

 

ってフレーズが本当にいいです。どんな場所でも故郷は故郷。
海には海の、山には山の、都会なら都会がその人の原風景として残るのでしょう。

 

 

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