占いの世界で様々な形で活躍している方々にお話を伺う「占いインタビュー」

2019年7月に閉店した「ウラナイ・トナカイ」の店長まついなつき先生へのインタビュー、VOL.2です(夏瀬杏子)。
VOL.1はこちらからどうぞ→

占いの店「トナカイ」閉店の経緯について伺いました

あんこ
お店をやって一番楽しかった事って何ですか?

まつい先生

縦横のつながりができて、人といっぱい知り合えたことですね。

 

松村潔先生の所で勉強していたみんなでイベントに出たり運営したりしていたんですけど、とてもワイワイ楽しくやっていて、なんでそれがそんなに楽しかったかと言うと、占い師って対面鑑定でも講座でも自分で決断しなきゃいけないことしかないじゃないですか。 誰にも相談できない。

 

講座に通っている間だったら誰かにこれってこういう解釈?とか、これってこう読んだけどどう?とかずっとお喋りできるじゃないですか。

 

でもお店をやれば、占いの話が通じる人たちが周りにいるってことなんです。

 

他にもこの前はこんなお客さんがいてねーとか、守秘義務があるから詳しくは話せないのですけど、粘られちゃって同じことを繰り返されちゃったけど、そういう時はどうしている?とかを気軽に話せるのが、占いという仕事を続ける上でとても良かったというのが頭にあって。

あんこ
それはよくわかります。では反対につらいとか、つまらなかったことは何だったですか?

まつい先生
飽きた

あんこ
(一同爆笑)それは最大の問題ですね。どのくらいでまず飽きたと思いましたか?

まつい先生
中野から南阿佐ヶ谷に移転してきて1年間は楽しかったんだけど、2年目にここを維持するためにいろんなことをひねり出して考えなければいけなくて。
己を鼓舞するように、楽しい!楽しい!って無理やり唱えていた。

ゆみこ先生
中野の時に、曜日制を敷いた頃はどのような気持ちでしたか?
それまではお店日記は毎日まつい先生が書いていらしたけど、みんなに担当させて曜日ごとに書いたじゃないですか。その頃も何か心境の変化があったのかなと思うのですが。(同席していたみずまち先生)

まつい先生
その時も一瞬やめようかと思ったんですよ。一瞬やめようかと思ったんだけどやめられなかったの。
みんなそこでそれなりに稼いでいたから。

あんこ
南阿佐ヶ谷に移転してから他にはどんな気持ちの変化がありましたか?

まつい先生

占い師っていうのは集団に属していても個人事業主じゃないですか。ここはその練習の場という目的があったので、安いお金で少人数の講座ができるという場所にしました。

 

南阿佐ヶ谷のこの物件を決めたのも、1階で鑑定して2階で講座ができる、だからいいじゃんってそれだけでした。

 

ただ思いのほか、ここで講座をやるとなったら 席が8人じゃちょっと足りませんという人が複数出てきたんです。あと時代の流れで、一般の貸し会議室がすごく安くなりました。

 

もし当時のままのお値段の感じがあれば、まだここを続ける意義があったけど もうないなと。あと新人さんが鑑定のために練習する場所という目的のために開いたけど、もう全員新人じゃない(笑) 愕然としました。

 

自分が教えた人が誰かを教えているという段階なので、あー、もうこれは当初の役割が終わったなと感じました。

 

 

これが一番の原因ですね。あと場所を維持するためにイベントを繰り返し行っていくのに飽きたので、途中からイベントはあなたに丸投げするのでヨロシクというスタイルになって自分ではやらなくなったので、運営とか経営とか実務とか、相談役みたいなことの比重が増えて、それは興味がなさすぎた。

 

せっかくみんな稼げるように育ったんだから、そこから利益を得て事業として伸ばすという考え方もあるんだけれど、そういう店とか事業は、わたしがやらなくても他にたくさんあると思うし。本気で興味がないんです。

あんこ
お店には何人も占い師さんがいるじゃないですか。 店長として何か気を付けていたことってありますか。

まつい先生

誰かに肩入れしないってことですね。

 

中野時代から誰かに肩入れのつもりではなかったけど、ハッと気づくと一人の人の話をずっと聞いてしまっていて、それで自分の決めることのイエスかノーかが変わるわけではないのだけど、時間を使ってしまう人と時間を使わない人が出てきてしまいました。手がかからない人は自分で勝手にやってくからほっといていいですけど、ここはやっぱり何か言ってあげたほうがいいかなという時や、向こうから相談が来る時は聞いた方がいいのかなとなるとすごく落差が出てきます。

 

それは傍から見ていて気持ちがいいことではないだろうなと思って、相談があるという人には鑑定するねって言って、一律3000円なんだけどお金をちゃんともらって、ホロスコープを見たりカードを引いたりして話を聞くことにしました。

 

あとはTwitterとかSNSであまり絡まないように気をつけていました。
というのは、私がお店にいる子達にリプをつけたり内輪の話で盛り上がったりすると、外部から見た時に入りづらくなるかもしれない、というのがすごくあったからです。

 

それまで蟹座の店だって散々周りに言われていたので(そこは抵抗しなくてもいいじゃないですか笑 byみずまちゆみこ先生)、風通しを良くするにはあんまり中の子たちと固まらないようにしたほうがいいのかなと思って、面白いなってゲラゲラ笑っているんだけどリプはつけなかったです。

あんこ
お店にいた占い師さんで売れっ子になった方はいますか?

まつい先生

サツキメイ先生→とキャメレオン竹田先生→

 

二人は中野時代に同じ曜日に入っていたのですが、二人ともお店にいたときと今やっていることが全然違うんですよ。うちの店に見切りをつけるぐらいじゃないと大きくなれない。

 

トナカイの新人祭りの席に座るのが夢でしたって言う新人さんが、ひとりふたりならともかく結構いるのですが、それは意味ないし間違いです。

 

ここでできることはこれが限界というふうに、見切りをつけてよそに出て行くような人じゃないと大きくなれないですよ。

 

いや店にいるときにダメだったらダメなほど、出ていったらすごく伸びるんです。サツキさんと竹田さんは、ダメだった。というかトナカイでやらなきゃいけないことと、本人に資質が全く合っていなかった。そこに気が付いて出ていったので、ほんとに良かったです。

ゆみこ先生
大衆性というか一般大衆に受けるっていう人は、ここではないだろうなと思います

まつい先生
ここにいると人気が出て稼げるようになるというのはちょっと違うよね。

 

VOL.3に続きます。来週木曜日アップの予定なのでお楽しみに。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事