天下の奇書、仁田丸久著『周易裏街道』。原本は古書店で100万円近い値段だったそうですが、東洋書院の復刻版を4万1800円で購入することができました。
読み進めているうち、確かにこれは100万円の価値があるという箇所がちらほら出てきます。開運秘策の第38~41講の開運秘策は他言を禁じられているので、それより前の講からちらっとご紹介します。
六十四卦のうち、私が最も好む山沢損(さんたくそん)の解説。去年の冬至では、ウラナイ8の深瀬まるさんが出して、とてもうらやましかったのを覚えています。
英語では"profit and loss"と益が先ですが、東洋では「損益」と損が先に来ます。益を得るためには、まず損。この極意を体得できれば財運が開けます。
金というのは、信用があって、世間から預かっとると考えるのがよい。
世間からの信用を得るためには、まず損をすること。自分の益ばかり求めているようでは、誰からも信用されません。
どういう風に損してゆくか、サービスよりも金払いです。商人は誰でも、一番気になるのは、この品物売って金が貰えるか、現金でくれるかということです。だから一日も早く金払いすると相手の気持ちがちがう。信用がふえる。
収入はできるだけ早く貰い、支出はできるだけ遅くするのが賢いという風潮がありますが、私は払うべきものは一日でも早く払いたい。先月、自宅をリフォームした際、前金と残金は業者からのPDFで金額がわかった日の夜にネットバンキングで振込みました。「お支払いがあまりにも早いのでびっくりしました」と言われましたが、対価を払わない状態が居心地悪いのです。
「たまたま金回りがいいから払えるだけで、日々の支払いに追われている状況ではそうもいかない」という声もあるでしょうが、早く払っているからこそ、金回りがよくなるのです。
来月の立春から寅年。12年に一度巡って来る寅午戌三合火局を開始できる年です。金運というと巳酉丑の三合金局のイメージですが、酉の兌宮は日々の金銭のやりとり。資産は戌亥の乾宮です。そして、戌に行き着く三合火局をスタートするのが寅。物事の始まりですから、その前に借りは返しておくのが理想的。
私の投資は寅午戌の流れで進めています。
住宅ローンを抱えている期間は株に手を出しませんでした。「低金利で住宅ローンを最大限で借りて、減税措置を活用するため長めのローンを組み、浮いたお金を投資してリターンを得る」という手法が喧伝されていますが、私はそこまでメンタルが強くありません。東京市場に見切りをつけ、ニューヨーク市場に投資している後ろめたさもあるのに、少子高齢化で舵取りが難しい日本政府から税金で優遇されつつ儲けようなんて罰が当たるのでは。
私の場合は、住宅ローン完済が丑、投資スタートを寅と考えました。そして勝負勘を養うのは午の方位である南の吉方取り。
誰がやっても儲かるイージーモードのニューヨーク市場が続いていますが、そろそろ調整局面に入るのかも。好景気がいつ終わってもいいとのんきに構えられているのは、寅午戌の次に来る亥卯未や申子辰の展開を見据えているから。
2月6日の「開運虎の巻」、ウラナイ8のメンバーのおかげで開催の運びとなりました。寅年寅月寅日に開運の種を蒔くお手伝いができれば幸いです。