東京もニューヨークも株式市場が過熱してきました。新NISAが始まったこともあり、投資をするのが当たり前のような状況です。現金を持っていても、インフレと為替の影響で実質的に目減りしていく状況ですから、投資に無縁だった人が多くの人があせりを感じるのを無理はないでしょう。

多くの日本人投資家が参考にしているのが山崎元『ほったらかし投資術』でしょう。素人は欲を出さずに毎月決まった額でインデックス投資を続けよという教えです。

それなら簡単だと思うかもしれませんが、「損すること」が耐えられないという人には向いていません。上がるか下がるかわからないのが相場ですから、時にはマイナスになることもあります。そこで嫌気がさしてやめてしまうのではなく長く続けるのが前提です。

 

相場に向いているのは、すべてを運だと割り切れる人ではないかと思っています。山崎元自身も「運用とは、運を用いると書くように、投資は運だ」と語っています。

意思決定の時点では文句なく正しい投資行動をとっていても、運が悪くて結果が悪いことがあり得るし、もちろんその逆もある。

「そんなあやふやな世界に大切なお金を投じたくない」と思うなら、投資は控えたほうが無難です。1円単位で家計簿を付け、事細かに将来の計画を立てているような人も、株には向いていません。言い換えれば人生から運の要素をできるだけ排除したいタイプ。そんな人はマイナス運用となった時、お金だけでなく精神的エネルギーを消耗します。

その意味では占い愛好家と投資家は、けっこう重なる部分があるのではないでしょうか。生まれた時の星回りとか、てのひらに刻まれた皺、偶然出てきたカードや数字で運命を読み取ろうという遊び心があれば、株も楽しめる可能性が十分あります。

銘柄選びは辻占方式。辻にたって通りすがりの人が話す言葉から占うように、世の中で話題になっていることの裏に大化けする株のヒントがないか常に探しています。当たったらうれしいし、外れたら外れたで「運がなかった」とあきらめます。

私は山っ気が強いので、インデックス投資には向いていません。新NISAも成長投資枠は年初一括どころか昨年末から上がりそうな銘柄を仕込んでおきましたが、つみたて投資枠は手つかずです。東洋占術で私は偏財過多なので、毎月決まった額をつみたてるインデックス投資のような正財的手法が好きではないのでしょう。

一口に占いと言ってもさまざまなジャンルがあり向き不向きがあるように、投資の手法も千差万別です。自分にあった投資法が見つけられるかどうかが勝負です。

 

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