恵比寿の占い学校の四柱推命の講座は刺激的で必死にノートを取って学びました。

「偏りは個性」と教わり、「財」が多くて「官」がない私の命式では社会的に評価される人生を送ることは無理だと開き直れました。

そして、四柱推命の次に学んだ九星気学で新たな地平が開きました。

一白水星、二黒土星~九紫火星の9つの星を使いますが、最も重視するのは生まれ年の本命星。これでは同級生の大半は同じ星になるので、学び始めの頃はなんとゆるい占術なんだろうと思ったものです。

そんな時、占い雑誌の企画で九星気学の大家の田口二州先生を取材する機会があり、この言葉を聞きました。

「四柱推命は静の占い、九星気学は動の占い」

持って生まれた命式、大運、流運の流れは変えられないけれど、どう動くは選択できます。より良い人生を望むならじっとしていないで、動けばいいというのが九星気学。人生はいかようにも変わるから、鑑定としてはゆるくても開運術としては威力を発揮します。人生は不公平だけど是正するチャンスは巡って来ます。

退屈な日常を嫌う私には強く響き、九星盤を見ては旅の計画ばかり立てるようになりました。九星気学のロジックでは、9年、9カ月、9日ごとに星がぐるぐる回っています。それに従って吉方取りや部屋を整えるのは手っ取り早い開運法です。

 

九星気学講座の先生が教えてくれた富久純光(レオン・ローベル・フーク)先生の『気学傾斜法秘伝』にも大きな影響を受けました。祖父は明治政府に招かれたフランス人の軍事顧問。『方忌みと方違えー平安時代の方角禁忌に関する研究』の著者、ベルナール・フランク氏もフランス人です。

『気学傾斜法秘伝』にこうあります。

運がないということは、必ずそれを補うものを持って生まれているはずですが、それに気づかずに活用していないだけです。

富久先生の月盤鑑定法によると私の不動産運は最悪。小金が貯まれば不動産投資を勧める人もいますが、向き不向きがあります。月盤を見るにつけ、資産を運用するなら株式しかないと確信しました。こうした世俗的な渡世術がわかるのも九星気学の強みです。

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