「占いをするために必要な、占い以外のだいじなこと」って、いきなり占いのサイトで言われても…と思われる方も多いでしょう。

しかーし、充実した快適な活動を無理なく長く続けていくためには、それ相応のしかるべき環境を整えて、それなりの準備や心構えがあるに越したことはありません。

「占い師って名乗って活動してみたい」あなたはもちろん、「わたしは占い愛好家だから」というあなたも、ちょっといっしょに考えてみませんか?

「新人カード」使いましたか?

3月のオンライン講座を準備しながら、あんこ先生と話していました。「新人カードはおいしいよね!」と。いえ。別に食べるわけじゃありません。「新人です」と名乗ることで、いろんなお得があるよね、ってことです。

「このたびお世話になります新人の○◯です。まだまだ未熟者ですが、精一杯がんばりますので、よろしくお願いします」と、あちこちでたくさん挨拶して「いまのわたしの最高の技術を提供しますので、ぜひお試しください」と繰り返しお願いしてもいいじゃないか。なにせ新人ですから。ここでなんとなくもじもじして、小さな声でこそこそしてしまうほどもったいないことはありません。

まずは自分の存在や活動内容を、誰かに「知ってもらう」ことから。臆せず伝えましょう。変に謙遜しすぎると、相手も困ります。さらに黙って部屋で念じているだけで、お客様が来ますか?それでお客様が突然やってきたら、そのほうがよほど怖いでしょう?

きちんと振る舞えば、心ある人たちが「そうか。新人だもんね。新人頑張れ!」と言ってくれるかもしれません。ラッキー!多くの場合は「ふーん。そうなんだ」と思われるだけでしょうけれど、それでも記憶のどこかに留めてくれたりするかもしれません。ラッキー!

残念ながら「新人イビリ」みたいな麗しくない悪習に出くわすかもしれないし、「新人をかたっぱしから味見しようぜ」みたいな方々もこの世には存在するでしょう。でも、それはそれ。そこで挫けてしまうまえに、より親切で前向きに自分の技術を受け取ってくれる人とたくさん出会っていきましょう。

お客様との相性というのは本当に不思議です。お客様の多くは、本当に不思議な察知力で、うまくご自分と相性の合う占い師さんを探し当ててくれるものです。あなたの技術を気に入って評価してくれる方が増えるまでは、しばらく頑張りどころです。

「新人だから」とおどおどして臆したり、媚びるのではなく、あえて意図的に「新人です。今後どうぞよろしくお見知りおきください」という「新人ポジション」を意図的に堂々と演じていくことをおすすめしています。「新人ポジション」だいじです。

ウマ娘の「スキル」から仕事や人生を考える

ぜんぜん話変わりますけど、最近、ゆみこ先生やわたし(天海玉紀)は、ネットゲームの「ウマ娘 プリティダービー」で、美少女ウマ娘たちの育成にいっしょうけんめい取り組んでいます。スターホースであるウマ娘たちと共に、日々のトレーニングで鍛え上げながら、次々と大きなレースに勝ち抜いて、栄光を目指すゲームです。

3年間分のトレーニングを通じて、ウマ娘たちはさまざまなスキルを習得します。「えー?競馬?早く走って先にゴールすればいいんでしょ?」と思うかも多いかもしれませんね。しかーし、1200mくらいの短距離競争ならともかく、2000mから3000mを超えるような長距離のレースになればなるほど、シンプルなスピード勝負だけでは太刀打ちできなくなっていきます。

長距離を走り抜くスタミナ、馬群で押し合っても負けないパワー、最後まであきらめない根性、道中での駆け引きや、巧みなコース取り、最終コーナーからのさらなる加速など、単純なスピード勝負以外にも、さまざまなスキルが必要になります。

え?占いの話は?って?もちろん、これは競馬だけの話とも言えないでしょう?占いの話にだって関係ありますよね。大きく出れば、人生だって同じようなものでしょう。スピードだけがスキルじゃない。全員がダービー馬になれるわけじゃない。未勝利のまま終わることだってあるし、全然勝てなくてもスターホースになる例も(ごく稀に!)あるし、いろんな個性があるのがあたりまえです。

さて、厳しいトレーニングを重ねるウマ娘たちですが、「賢さポイントが高いほど、スキル発動率UP!」という条件があります。なぬー?体力だけではダメなのです。どんなに早くても、馬群に揉まれてそこから抜け出せなかったり、自分の前を塞がれてラストスパートできない、なんてこともあります。いくらスピードがあっても、ただ早いだけでは足らないです。どのタイミングでスパートするか、周りの競争相手はどんなメンバーが揃っているか?どこで仕掛けるか?自分の特質や能力を、タイミングよく上手に活かすことがだいじです。

具体的には「賢さ」ポイントを鍛えることや「コース取り」が上手なこと、つまり「ポジションセンス」が重要です。え?ウマ娘の話でしょ?って?違います。なにせこの記事では「ウマ娘の『スキル』から仕事や人生を考える」のでございます。

ポジションセンスの重要性

5月のオンライン講座に向けて、甘夏先生と打ち合わせをしているときに、この「ポジションセンス」の話になりました。もちろん我々はウマ娘ではないので走りはしません。しかし、お仕事ってどんな場でも「いま、この場面で、このメンバーの中で、自分はどのあたりに位置取りすればいいか?ここで自分にはどんな役割が求められているのか?次はどうなるか?そのとき自分はどうするか?」を、パッと理解して、先読みして動ける人は優秀だし、激しい流れの中での生存競争にも有利ですよね。

もちろん、予測不能な事態が起こることもあるでしょう。でも、そこでまたすぐに切り替えて「最適なポジション」を見つけて動けるのは、とても優秀な人の特徴のひとつでありましょう。「わたしはこれしかできません」とか「わたしのやりかたはこうです」とかこだわりが強い人たちは、どんな状況であれ自分のやり方を貫くのでしょう。それはそれで強く美しいお姿ではありますが、あまりにこだわりが強すぎると、場合によっては損切りするタイミングを逃したり、圧倒的に大敗!を喫するリスクも避けられないでしょう。

これは実際にお客様と話していても思うことです。「きっとこんな人かな?こんなご相談かな?」と予測して鑑定に臨んでも「そうきたか!」と想定外のお話をお客様がなさることはしょっちゅうあります。そんなときに「いま自分に求められている役割は?」とか「ここで振り回されずにしっかり受け止めよう」とか「これは聞こえなかったフリして流そう(!)」とか、スピーディな判断力もこの「ポジションセンス」と同じ要素でありましょう。

この「ポジションセンス」の話は、わたしよりもずっと甘夏先生のほうがずっと鍛え抜かれているエキスパートなので、続きはぜひ5月15日のオンライン講座でたっぷりと聞いてまいりましょう。

当日リアルタイムご参加はもちろん、アーカイブご視聴もOKです。
占い師志望の方はもちろん、占い愛好家さんたちにも必ず役立つ90分、お約束します。

甘夏弦からのメッセージ

「やりたい」を「できる」に。

あなたの心に温めている思いを、現実に移行させるあと押しとなるお話ができれば嬉しいです。

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