今週も台風が次々と発生しています。被害に遭われた方々の日常が一日も早く戻りますよう願っています。
この世の一大事のように扱われていた暑さも過ぎてしまえばなんのことやら?小さきものに騒ぎ立てていたところで人間の都合などお構いなしに季節、時間は過ぎていきます。程よく対応できる体力づくりをしていきたいものです。
悪者なの?
「●●は悪だから食べないようにしている」という発言を耳にすることもあります。
人間とてちょっと足を踏み外せばこの世に悪となりうるものはあり、大地から作られる恵も条件により悪となることもありますが、本来の姿は悪ではない。
現在の体の状態や季節気候により控えた方がよいものや適さないもの、またひと手間調理が必要なものはあります。がそのもの自体を悪とみなすのはちと悲しい。
小麦
ここ数年、小麦は体によくないから米粉をチョイスしているという話を耳にします。
小麦の性質は寒熱では冷やす涼の性質、熱を冷まし不安感を和らげたり渇きを癒したり、年齢と共に衰えてくる五臓の腎を補ったりといった効能があるとされています。
熟女世代、潤いの不足による不安感、熱感、不眠などには適した食材。何も悪にするものではなし。
全粒粉は食物繊維も豊富に含まれていますので腸のお掃除にはよいですが、年々ドライ傾向にある方は必要な水分も出し過ぎてしまうので取り過ぎには注意しましょう。
小麦か?米か?
気(活動エネルギー)を補うという点で日本人には粒粒した米が消化機能的には向いていると考えられています。玄米は消化にエネルギーを要するので消化機能が弱い人、疲労時、高齢者、幼児などは胚芽玄米や白米の方が適しているでしょう。上記したように小麦には小麦の良さがあり、米には米の良さがあり、食事はひとつのものに偏り過ぎず、色々な種類を取ることでバランスが取れます。
悪者扱いせず、偏り過ぎずに季節の旬を意識して楽しめるといいですね。
今日も軽やかな金曜日、健やかな一週間をお過ごしください。