土曜のデイリーメッセージ、7週間にわたって「開運招き猫ーず」のみなさま、ありがとうございました。

7人それぞれの個性が光る内容で、人生を好転させるヒントが散りばめられていました。

これから7回にわたって、7つの開運法についてスペイン巡礼をからめながら私なりの活用術を書いてみたいと思います。なぜこんなに7にこだわるかというと、今回の巡礼が1週間(7日間)×7で49日間、歩いた距離が約700キロだったから。現地では無心に歩いて、宿に着いたらシャワーを浴びて洗濯してバルに行って眠るだけの日々。また7週間かけて巡礼を振り返ってみるいい機会になりそうです。

 

第1週目は、一条八百光(いちじょうやをり)さんの「地蔵盆」。

8/26 土曜日のデイリーメッセージ《隙間にゆとりをうむには〜京都の地蔵盆》 - ウラナイ8 (uranai8.jp)

京都ならではの伝統行事です。遠くスペインの地でこの記事を読んで「本拠地にしっかりと根をおろしていないと、旅で自分を見失う」と痛感しました。いくらスピリチュアルに傾倒しているとはいえ、スペイン巡礼はアウェイ状態。日本人の仏教徒がなぜ歩いているのか、熊野古道や四国のお遍路について説明を求められることがよくありました。

ウォーキング・メディテーションでは、歩く前に自分が立っている場所をしっかり意識しなくてはいけません。先に進むことばかりに夢中になっていると何のために歩いているのか、どこに向かっているのかわからなくなってしまいます。

九星気学は占いというより開運術としての側面が強いのですが、吉方に行くとしてもまず太極(たいきょく)が定まっていなければ方位は取れません。転居後、自宅が太極となるまでの期間は流派によってさまざまな説がありますが、単に寝るだけの場所で地域への帰属意識がなければ太極とは呼べないのでは。

スペイン巡礼の宿(アルベルゲ)は基本的に連泊はできず、チェックアウトは午前8時頃。巡礼者は一晩寝たら次の街を目指して歩き始めますが、私が好んで泊まったのは、しっかりとその地に根差しているような宿。バルの2階がアルベルゲになっている宿では、チェックインを受け付けてくれたお父さんそっくりの息子さんがカウンターでビールを注ぎながら「うちは代々家族でやっているから」と話してくれました。

 

京都の街中には地蔵さんが鎮座しているのと同じく、巡礼路にある街や村にはモホンと呼ばれる石造りの道標があり、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの進行方向を示す黄色い矢印と帆立貝が書かれています。

そこに暮らす人にとっては、春から秋まで毎日新しい巡礼者が訪れて去っていくのは見慣れた光景でしょう。そして巡礼者も家に帰れば、再び地域へ帰属するのです。京都ほどの歴史や伝統がなくても、どこでも人が暮らしていれば、その土地独自の個性が生まれます。現在、住んでいる場所を太極としてしっかり定着させるためにも、折に触れて地域を歩いてその土地らしさを味わいたいものです。

スペイン巡礼中にホームシックになったのは、日曜日のお昼にマーケットやレストランでにぎわう通りを歩いたとき。おいしそうな食材をたっぷり買い込んだり、屋外に置かれたテーブル席で談笑しながら食事を楽しむ人々を見て「阿佐谷のパールセンター商店街こそ私がいるべき場所だ!」と感じたのです。

こうしてウラナイ8のサイトでデイリーメッセージを書いているのも、すべては阿佐谷という土地がもたらしてくれた縁。阿佐谷七夕祭りで占いのイベントを開催したり、中野トナカイが阿佐谷に移転するなどの偶然が重なって、気が付いたらウラナイ8のメンバーになっていました。はるばるスペインまで行こうと決意できたのも、阿佐谷に暮らしている安心感があればこそでした。

 

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