「オズの魔法使い」であんなに故郷のカンザスに帰りたがっていたドロシーですが、実際に帰ってみれば退屈でしかたがないのでは?

先日の玉紀さんのインナーチャイルドカードセッションでは、スペイン巡礼の刺激的な日々と平凡な日常の落差をどうやって埋めるかがテーマでした。

旅を続ける臆病なライオン - ウラナイ8 (uranai8.jp)

商業出版の仕事からは引退しつつあるけれど、書くことはやめないだろうという結論に。翡翠輝子のブログとこのデイリーメッセージは、ネタがないと更新できません。ネタを探すためには家に引きこもってばかりいないで外に出なくては。

そして、スピリチュアルロードマップの課題の場所に出た大天使ミカエルは、永遠の編集長。安逸なだけの老後を過ごしていると渇を入れてくるし、キャッチーな見出しを常に要求してきます。

スペイン巡礼の49日間は、すべての日々に見出しをつけていました。

フィンエアーの遅延により初日は「まさかの成田泊、眠れない一夜」。

二日目は「誰のせいでもないヘルシンキ」。フィンエアーのCAに飛行機の遅延を気の毒がられ「It’s nobody's falt」と答え、エアポートホテルとはいえ思い入れのあるヘルシンキに一泊しました。

数日間一緒に歩いたデンマーク人のクリスティーナに「一人で歩いて退屈したら何を考える?」と質問され「巡礼の毎日のキャッチフレーズを考え、一日目から思い出していく」と答えました。

「だったら昨日はどんなフレーズ?」とクリスティーナ。彼女と一緒に菜食を出す意識高い系のアルベルゲに泊まり、夕食後に一人で抜け出してロックバーに行った日でした。

「ベジタリアンからロックンロールへ、30メートル」と私。「だから二日酔いで歩いているのよ」と言うとクリスティーナは大笑いしました。

30メートルで聖から俗へ - 翡翠輝子の招福日記 (hatenablog.com)

フレーズを思い出すたびにその日のことがありありと思い出され、今でも49日間を順番に振り返ることができます。

これを今の生活でもやってみよう。特別なことがなく、静かに過ごした日でも。「今日のハイライトは何か」を考えるだけで、モノクロのような退屈な一日にも色彩が生まれます。

 

これは占い師にとっても有益なトレーニングです。どんなに当たる鑑定をしても、それを印象的なフレーズにしなければお客さんの心には残りませんから。

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