今年は一年の半分ぐらい旅先で過ごそうと画策しています。

今月はお正月明けの札幌に続いて島根へ。東京からUターンした友人に会うためにほぼ一年に一回のペースで島根を訪れています。

しかし今回は大雪のため友人が自宅から車を出すことができず、再開は次回のお楽しみに。最大の目的が果たせませんでした。なんと運の悪い…と思うところですが、旅を日常にしてしまうと、ハプニングもまたおもしろい。今回滞在した温泉津(ゆのつ)は積極的に移住を受け入れている温泉街であり、個性的な店が多く一人でもしっかり楽しめました。

東京から移住してきた女性は「都会でカフェを出すのは無理だけど、ここだとハードルが低い」と語っていました。人口減少により空き店舗が多いので、人を求めているのです。そういう彼女は、朝7時から11時までモーニングサービスを出す店を一人で取り仕切り、ランチと夕食時はシェアキッチンに来る料理人の手伝いをしています。料理に興味があるのでさまざまなジャンルの料理人と一緒に働くのは、得るものが多いでしょう。

旅館の1階の食堂を改装したカフェバーにいたのも東京からの移住組。臨機応変に人手が足りないところで働くスタイルが気に入り、東京での単調で機械的な暮らしにはもう戻れないそうです。

こうした話を聞くだけで刺激になり、旅に出てよかったと感じます。

運気の流れをつかむことが開運のコツだといいますが、旅に出ると自分がどういった運気の状態にあるかを確かめることができます。雪に見舞われて友人と会えなかったのは不運なことですが、一人でいるからこその出会いもあります。たとえば、地元のお店に入っても友人と一緒なら近況報告で終わってしまいますが、お一人様ならお店のスタッフと会話が弾みます。オフシーズンの雪の日ですからお客さんも少なく、興味のおもむくまま質問して、思いもよらない返答が返ってきてそこからまた話題が広がっていきます。

植島啓司『運は実力を超える』に、こんな言葉が引用されていました。

プロのギャンブラーにたちにとっては、運は実体のないものではなく、確かにそこに存在していると実感できるものだ。

人生に「絶対」はありません。「どこに就職しようか」「誰と結婚しようか」「どの株を買おうか」など、理論だけでは正解が出ず、「えいや!」とギャンブラーのように決めなくてはいけないことが多いのです。その時、自分の運気の流れを知っておくと、ギャンブルに勝つ確率が高くなります。

私にとって旅は運気の流れを実感するためのもの。旅先で何が起ころうと、それを楽しむことができれば、運気の流れは大丈夫です。

 

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