有名占い師、今注目の占い師の皆さんの生の声を聞きに行く「占いインタビュー」
占いの世界で様々な形で活躍している方々に、「どうして占いの道に?」「どうしてそういう仕事の形態に?」などの色々な質問をしていきます。

 

今回のインタビューはタロットリーダーのTAZN(たつん)先生です。
今はもう停止されていますがココナラで大活躍され、TwitterでもTAZN先生が考案されたスプレッドを目にした方、実際にやってみた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

占いの道にどのように入っていったか、どのようにタロットと向かい合っているのかなどの様々な話を、ウラナイ8メンバーのみずまち☆ゆみこ先生と一緒に伺ってきました。春先に話を伺ったのにアップまで時間がかかってしまったので多少訂正入ってます。全三回です。(夏瀬杏子)

1回目のインタビューはこちら→
2回目のインタビューはこちら→

 

TAZN先生 プロフィール
ゾンビタロット占い師 TAZN
2013年より活動するタロットリーダー。
タロット占いのご相談を受ける傍ら、タロットを使った魔術的ワークや自己探求のためのスプレッドを開発。
リーディングのコーチとしても活動。実践・研究の場「TAZNのタロットサークル」主催。
ゾンビタロットの使い手。
HP→
Twitter→

ゾンビタロットです

 

タロットは「その人のためだけの物語」

あんこ
あーそうなんですね。
絵だけ見ていくのも面白い!

TAZN先生
そうやって最初は絵をちゃんと見ていきます。
でも絵からだけだとムラができやすいんです。毎回毎回ムラができる。
読みのクオリティからそのムラをなくすためにも、骨格を見ていく必要があります。
 
例えば誰かをタロットで占っている時に、その相談者さんが絵に興味ある人か興味がない人かによってクオリティにムラができてしまうと良くないわけです。

あんこ
うーん。

TAZN先生
カードに興味がなくてお話だけを聞く人と、絵から「あっこれは私思い当たりがあります」みたいなことを受け取る人とでは、与えられるセッションの質に差ができちゃう可能性があります。
 
どちらの人にもちゃんと同じクオリティを与えたいんですよね。だから二本立てみたいな感じですね。

みずまち
同じクオリティのものを与えたいというの水瓶っぽいですよね。
お客さんは別の人だからそれぞれでいいじゃんって感じもしますが。

あんこ
私もそう思うタイプかも。
例えば死神のカードを怖いという人もいるし、あまり気にしない人もいますけど、その辺はあまり変わらないかな・・・まあ確かに絵から受け取りやすい人の方が深いのか・・・

TAZN先生
その深さのギャップをつけたくないっていうのがあるんです。
こういうのは人それぞれでしょうから、相手にとってどっちがいいのかその都度考えます。
 
最終的には受け取った人がどう思うか、というのは舞台の仕事をしてた時も一緒で、舞台上の作品や占い結果を受け取った人の問題なんですよね。
どう受け取るか。
 
舞台だとお客さんがいっぱいいるんですけど、作品が刺さる人と刺さらない人がいる訳です。
それはまぁしょうがないんですけど、なるべく大勢に刺さるようにするか、それとも狭い人に深く刺さるようにするか、
その調節は作り手側はできるかもしれない。
 
タロットの場合は大体一対一になるじゃないですか。
その人のためだけにお芝居を立ち上げている感覚なんですよね。
演劇作品に比べてタロットをやるというのは、自分にとってすごくコストパフォーマンスが良いんですよ。

あんこ
ピンポイントですからね。

TAZN先生
タロットだと「ここで起きている物語」はその人だけの物語なんです。
 
劇場の舞台で起きることは、原則的にはその人のお話ではないじゃないですか。
例えばシェイクスピアのハムレットの話を、自分事として受け取れた人は自分の人生にその物語を活用できますが、その人はハムレット本人じゃないわけです。
自分の人生とは関係ない、と受け取る人がほとんどかもしれません。
 
でもタロットではその人そのものをメインテーマにしていて、なんていうんでしょう・・・物語を直接刺しているみたいになっている。
 
そして舞台を作るには長い時間稽古したり色々な準備をしなきゃいけないのですが、タロットは悪く言えばインスタント・・・

みずまち
インスタント(笑)まあ即興劇ですね。

TAZN先生
ああ、そうですね、即興劇。
でもその人のためだけにできるものではあります。

あんこ
贅沢といえば贅沢ですね。
自分のためだけにその物語を作ってくれる

TAZN先生
もちろん舞台には舞台にしかない良さがあるんですが、物語がその人に刺さるか刺さらないかという話で言うとタロットの方がダイレクトに感じます。

あんこ
なんだか凄く深い。本当にこれは演劇と同じなんですね。
 
話は変わりますが、好きなスプレッドや基本のスプレッドは何かあるのでしょうか。

TAZN先生
スリーカードですね。
3枚でやります。

あんこ
えっ?そうなんですか!
どんな風に見るんですか?

TAZN先生
その時に応じてですが、基本は「過去、現在、未来」です。
同時に「肉体、知性、霊性」でもあります。肉体は動機や本能で、知性は理性的に考えることや意識していることで、霊性は導かれている方向性です。
また同時に左が自分、右が他者とも読みます。

あんこ
3枚でそれで全部読むってことですか。

TAZN先生
そうです。ポジションの意味のレイヤーを重ねていく感じです。
過去・現在・未来という一つのスプレッドがあるわけですけど、それに対して肉体・知性・霊性というスプレッドも同じカードに重ねちゃっています。

あんこ
ミルフィーユ状になってるって事ですね。
じゃあ基本的にどんな質問も3枚で?

TAZN先生
最初は3枚で見ますね。
その重ねてしまうということについても、さっき言った骨格があれば同じシチュエーションでも違う言葉になることと同じ感覚で自分はいます。
 
スプレッドの意味を重ねるって言うと、一枚のカードが「過去」であるのに「私」でもあり、「肉体」でもあるというのはどうしてっていう疑問もあると思います。

あんこ
うんうんうんうん。

TAZN先生
でもそれは矛盾しないんですよ。
元は一緒だから。骨格になるところが一緒なので。
フラクタル図形みたいなもので、どこかを拡大しても同じ形ということです。

みずまち
でも占いってそういうものですよね。

あんこ
スプーン1杯の海の水をすくえばその海全体の塩分濃度が分かるみたいなものですね。

TAZN先生
そうそうそうそう、だから同じカードの上に違うスプレッドを重ねていっても、全体で矛盾しないんです。

あんこ
それはそうですよね。

TAZN先生
だから3枚でかなり多くの事ができます。

あんこ
面白いですね!!!え~~~見てもらいたいです。お願いしてもいいですか?
(このあと交換セッションになりました。TAZN先生の鑑定の感想はこちらです)

あんこ
これからはどんなふうにやって行きたいとかありますか?

TAZN先生
もうなるがままに(笑)
今まではメインはTwitterでしたが、メールレターを書くことを始めてから文章のリズムがTwitterと合わなくなってきたので、じゃあそのメールレター的なリズム感をどうやって活かしていこうかを考えています。
 
まあでも割と引きこもりがちな人間なので、あんまり引きこもらないようにはしようとは思っています。
そのためにも全員読みみたいのがブレーキになってるのかなと思います。
あそこで外界との接点をとにかく全部触っていくみたいな。
もしあれを辞めた時にどんだけこもっちゃうんだろうなぁと言う予測が少し立つんですよ。

あんこ
本日はどうもありがとうございました。
TAZN先生のますますのご活躍を期待していますね!!

 

 

 

(インタビューから少し時間が経っているので、今またTAZN先生は様々なことにチャレンジ中のご様子です。
日々の活動としては、毎日その日のサビアンシンボルについて、ルディア「An Astrological Mandala」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」の原著を翻訳し、それに基づいた解説記事と、その度数のシンボルのタロットスプレッドを作って公開しているとのことです→

 

 

 

次はどなたをインタビューに伺おうかな?
どうぞお楽しみに。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事